お湯を使わず水でじっくりと時間をかけて抽出するコールドブリュー。熱による酸化を抑えられるため、豆本来の甘みや香りが際立ち、まろやかな口当たりになるのが最大の特徴です。
高温で溶け出しやすい苦味成分や雑味が抑えられるので、スペシャルティコーヒーが持つフルーティーな酸味やフローラルな風味をクリアに楽しみたい方にも最適です。
美味しいコールドブリューの鍵は比率にあります。一般的には「コーヒー粉1:水12〜15」の比率が推奨されます。例えば、500mlの水に対して粉35g〜40g程度を目安にすると、バランスの良い味わいになります。
そのままストレートで飲むのではなく、氷やミルクで割る「濃縮タイプ」を作りたい場合は、1:8から1:10程度の比率で抽出するのがおすすめです。
挽き具合は「中挽きから中深挽き」がベストです。細かすぎると微粉が混じって濁りや雑味の原因になり、粗すぎると抽出効率が落ちて水っぽくなってしまいます。
また、コーヒーの9割以上は水ですので、軟水のミネラルウォーターか浄水器を通した水を使うと、よりクリアで甘みのある風味を引き出せます。
冷蔵庫でゆっくり抽出する場合、目安は8時間から12時間です。浅煎りの豆なら少し長めに、深煎りなら短めに調整すると好みの味に近づきます。
12時間を超えると過抽出になり、エグみや木の枝のような風味が出てくることがあるため、時間が経ったら速やかに粉を取り出すのがポイントです。
抽出が終わった後は、密閉容器に移して冷蔵庫で保管しましょう。保存期間の目安は2〜3日です。時間は経つにつれて香りが揮発し、味の輪郭がぼやけていきます。
他の食材のニオイが移らないよう、パッキンの付いたガラスボトルなどを使用することをおすすめします。飲む直前に注ぐことで、フレッシュな風味を最大限に楽しめます。
常温でも抽出は可能ですが、雑菌の繁殖を防ぐため、また温度変化による味のブレを避けるためにも、最初から冷蔵庫に入れて一定の低温で抽出する方法を推奨します。
基本的にはどの焙煎度でも楽しめます。深煎りはチョコレートのような甘みとコクが際立ち、浅煎りは紅茶のような華やかさとベリー系の明るい酸味を楽しめます。その日の気分で使い分けるのが醍醐味です。
抽出時間を1〜2時間伸ばすか、粉の比率を少し増やしてみてください。また、挽き目を一段階細かくすることでも、成分が水に溶け出しやすくなり、濃度感が増します。